leale
第2期 Day 2
石垣商店
株式会社leale — AI 活用 企業研修 第2期(Claude 中級)

Day 2:みんなで直すと自分で作る
— 社内アプリの共同編集 × 実務が楽になるアプリ

Day 1 は環境を整えるだけで終わりました。今日からは自分の仕事を楽にすることに時間を使います。
前半は社内アプリ一覧のダッシュボードを、5 人で同時に使いやすく作り変える(95分)。
後半は自分の実務が楽になるアプリを 1 本作って公開する(90分)。
準備はすべて事前に済ませてあるので、今日は 3 時間ほど手を動かし続けます。

顧客
株式会社石垣商店
業種
銅・真鍮加工 製造業
参加者
5名(第2期選抜)
日程
2026年10月5日
0:00-0:15狙いと今日の約束
0:15-1:50ダッシュボードを直す
2:00-2:20Claude Code が楽な理由
2:20-3:50自分のアプリを作る
4:00-4:25会社の資産にする
Opening 0:00 - 0:15

今日の狙い
— 環境の日は終わり、ここからは自分の仕事

🎯 Day 2 のゴール

前半:社内アプリ一覧のダッシュボードを 5 人で同時に改修し、PR とレビューを通して本番に反映する(共同編集の実戦)。
後半:自分の実務が楽になるアプリを 1 本作り、公開して台帳に載せる。
第1期の「チャットで作ってコピーして貼る」と比べて、どれだけ楽になったかを体で確かめる日です。

準備の確認だけ、2 分で(挙手で)

事前に Chat でお願いした 3 点です。できている人はそのまま、まだの人は前半の最初の 15 分で裏で片付けます。今日は準備に全体の時間を使いません。

事前にお願いしたことまだの場合
① Cloudflare の招待を承諾その場で承諾(3分)。届いていなければ責任者が再送
② 後半で作るアプリのテーマ(自分の実務で面倒なこと)前半の裏で考える。講師と一緒に決めてもよい
③ Apps Script API をオン(データ保存するアプリを作る人のみ)その場で 1 分。script.google.com/home/usersettings
朝イチで流していない人だけ:環境とアカウントの確認
今日の研修の前に環境を確認してください。日本語で、表で。 1. Git・GitHub CLI・Node.js・Wrangler・gws のバージョン 2. gh auth status と wrangler whoami のログイン状態。 ★どのアカウントでログインしているかを必ず表示してください(会社のアカウントか、個人か) 3. ishigaki-standards が最新か(git pull して差分があれば教えて) 4. 使えるスキルの一覧 5. ★私の作業フォルダ(ishigaki-work)が PC のローカルにあるか。 G: や J: などの Google ドライブの中になっていたら教えてください 足りないもの・会社のアカウントでないものがあれば教えてください。
1 つだけ注意:個人の GitHub アカウントでログインしたまま作業すると、会社のリポジトリに入れません。しかも黒い画面と Claude とでログイン状態が別々のことがあります(Wrangler も同じ)。上の確認で「会社のアカウントではない」と出たら、その場で直します。
事前依頼の文面は docs/石垣商店_Day2_事前依頼_GoogleChat文面.md。1週間前と前日の2回送る前提。ここで時間を使わないのが今日の設計意図なので、未完の人がいても全体を止めない(前半の裏で片付けさせる)。②が無いと後半が始まらないので、S1 の 1-1(実物を見る15分)の間に講師が一緒に決める。

Day 1 後に分かったこと — 3 つの教訓(5分)

Day 1 のあと、実際に会社の環境を動かして分かったことです。今日の作業でもそのまま起きるので、頭の隅に置いてください。詳しくは各自あとで読んでおいてください。

1
作る前に「もうあるか」を確認

標準リポジトリを作るプロンプトが複数のセッションで重複実行され、本番の履歴が一時的に2つに分かれました(復旧済み)。同じものを二度作らない。共通ルールにも追加済み。

2
新しいリポジトリは権限が付かない

Team「apps」に入っていても、新規リポジトリには自動で権限が付きません。作るたびに Settings → Collaborators and teams で Team「apps」を Write で追加します。

3
Cloudflare は「その場限りの鍵」で

永続ログイン(wrangler login)ではなく、権限を絞った API トークンをその場だけ渡す方式に変更。他の案件と資格情報が混ざらず、ログアウト忘れも起きません。

用語:権限(Write)=そのリポジトリに書き込んでよい、という設定。これが無いと PR も push もできません。API トークン=「この操作だけ・この範囲だけ」を許す使い捨ての鍵。ログインより安全で、使い終われば消えます。
もう1つ、今は据え置きにしている点:main ブランチの保護ルールは設定してありますが、GitHub の無料プランでは非公開リポジトリに対して実際には強制されません。つまり技術的には main へ直接 push できてしまいます。だから運用ルール(共通 CLAUDE.md の「変更は PR で出す」)で守ります。今日の作業も必ず PR を通してください。
Free プランでは private リポジトリの branch protection が効かない(Team/Enterprise へのアップグレードが必要)。現状はルール運用でカバーする方針で据え置き。受講者には「技術で止まらないから、約束で守る」と正直に伝えるほうが守られる。重複実行の事故は CLAUDE.md ルール10(新規作成前に既存の有無を確認)で再発防止済み。

今日の約束 — 誰のアプリを、誰が直すか(5分)

人のレビューを省いたぶん、「誰の持ち物か」をはっきりさせます。止まらずに進めるためと、知らないうちに変わっていた、を防ぐための線引きです。

対象PR を出せる人マージできる人
自分が主担当のアプリ自分・副担当自分(そのまま進めてよい)
他の人が主担当のアプリ誰でも主担当(出したら本人に一声かける)
共通のルール・スキル・台帳
(ishigaki-standards)
誰でもAI 管理責任者
(不在の間は leale)
L3(取引先データ・受注・請求)主担当責任者のレビュー後
台帳(apps.md)だけは例外です。自分のアプリを 1 行足すのは、自分でマージして構いません。ただし他の人の行は消さない・書き換えない。必要なら本人に伝えてください。
今日の前半は特別です。ダッシュボードは 5 人の共同担当として扱うので、お互いにレビューを通します。持ち主がはっきりしないものは、そうやって進めます。
作業はすべて自分の PC のローカルで行います(Day 1 で作った ishigaki-work フォルダ)。Google ドライブの中に clone すると、複数人・複数PCで同時に触ったときに壊れます。共有ドライブは設計メモや完成物の控えを置く場所です。
この線引きは今回の追加。L1・L2 の人のレビューを不要にしたことで「誰でも他人のアプリを直してマージできる」状態になっていたため、持ち主の概念で歯止めをかけた。滞留を生まないよう「自分のものは自分で完結」は維持している。なお正本は GitHub なので、各自がローカルに clone していれば同時作業で壊れることはない(Drive 上に .git を置くと同期競合が起きる。当社が awex で踏んだ事故と同型)。受講者の作業フォルダが Drive 内になっていないかを、上の確認プロンプト 5 番で検出する。

今日の流れ — 考えるのは人、手を動かすのは AI

今日、皆さんが持ってきた「こうしたい」が 2 つあります。それがそのまま作業テーマです。

持ってきた
「こうしたい」
事前に考えた2つ
→
日本語で
Claude に頼む
→
自分の目で
確かめて直す
→
PR → レビュー
→ 本番へ
→
明日から
実際に使う
今日の 4 時間25分のうち、約 3 時間は手を動かす時間です。説明は最小限にします。分からないことは、その場で Claude に聞くか、講師を呼んでください。
前半は Day 3 の予行演習でもあります。Day 3 は 5 人で 1 つのアプリを作ります。今日は1 つのアプリを 5 人が別々に直すので、そこで起きること(競合、レビュー、順番待ち)を先に体験しておきます。
Section 1 / メインワーク 0:15 - 1:50 / 95分

台帳ダッシュボードを
自分たちが使いやすいものにする

🎯 ゴール

すでに社内で動いているダッシュボードに、自分が欲しかった機能を 1 つ足し、PR を出し、隣の人のレビューを通し、本番が実際に変わるところまでを各自がやり切る。

1-1. まず実物を見る — 何ができているのか(15分)

Day 1 で作った台帳(apps.md)を、誰でも見られる画面にしたものです。すでに本番で動いています。今日はこれを題材にします。

画面 1
社員向けランチャー

公開済みの社内アプリだけが並ぶ入口。「どのアプリがあるか分からない」を解消するための画面。

画面 2
管理者用の詳細

全アプリ・担当者・扱うデータ区分まで見える。AI 管理責任者の候補だけが使う画面で、URL は社外はもちろん社内でも配らない。

仕組み
台帳をその場で読む

数字を画面に埋め込んでいない。開くたびに GitHub の apps.md を読みに行くので、台帳を PR で更新すれば画面も自動で新しくなる。

仕組み
マージすれば公開

PR がマージされると自動で本番に出る(GitHub Actions)。誰も手で公開作業をしない。

用語:ランチャー=アプリの入口を並べた画面。GitHub Actions=「マージされたら自動でこれをやる」を登録しておく仕組み。Day 1 で Cloudflare に繋いだ自動公開の、もう一段進んだ形です。
ここが今日いちばん大事な発見:このアプリはAI に日本語で「ここを直して」と頼み、PR をマージするだけで本番が変わります。作った人でなくても直せる。これが Day 1 で環境を整えた理由です。
画面共有で実物を見せる。URL は当日 Chat で配る(この資料は公開されているため直書きしない)。管理者用画面の URL は AI 管理責任者候補にのみ個別に共有し、一般参加者には配らない。仕組みの説明は「ライブ取得」と「マージで自動公開」の2点だけでよく、Pages Functions や GitHub API の詳細には立ち入らない(聞かれたら「Claude が知っているので後で聞いて」で十分)。

1-2. 持ってきたテーマを確定する(10分・ワーク)

事前に考えてきた「自分ならこうしたい」を、順に発表してください。全員が同じものを直すと衝突するので、かぶったらこの場で調整します。下の表は、思いつかなかった人向けの例です。

方向例(このまま使ってもよい)難しさ
探しやすく名前で絞り込む検索窓/担当者で絞る/自分が担当のものを上に出すやさしい
見やすくカード表示と一覧表示の切り替え/最近更新されたものに印/スマホで見やすくやさしい
分かりやすく「何をするアプリか」を 1 行で大きく/使い方へのリンク/初めての人向けの説明ふつう
気づける3 か月以上更新のないものに注意マーク/副担当が空のものを目立たせるふつう
自分の業務に寄せる製造・営業・管理などの区分で分ける/よく使うものをピン留めふつう
選ぶ基準は「自分が毎日開きたくなるか」。見栄えより、自分の手間が減るものを選んでください。1 人 1 ファイルを意識すると衝突しません(同じ画面を直すなら、直す箇所を分ける)。
ここで講師が交通整理する。5名なので「検索」「表示切替」「担当で絞る」「古いものに印」「区分分け」のように割り振ると綺麗に分かれる。同じファイルの別々の箇所なら競合は解消できる(実際に起きたら 1-4 で練習になる)ので、過度に恐れなくてよい。

1-3. Claude に直させる(45分)

HANDS-ON

手元に持ってきて、ブランチを切る

  1. Claude に「GitHub の ishigaki-shoten/apps-dashboard を、ishigaki-work の下に clone して」
  2. 続けて「作業ブランチ feat-(自分のテーマ) を作って」
  3. 「このアプリが何をしているかを、ファイル構成と合わせて 5 行で説明して」→ 読む前に説明させる。ここが AI を使う最大の利点
所要時間:10分
Claude のチャットに貼るプロンプト(〔 〕を自分のテーマに書き換える)
このダッシュボードに次の機能を足してください。日本語で進めてください。 やりたいこと:〔例:アプリ名で絞り込める検索窓をつけたい〕 理由:〔例:アプリが増えてきて、目で探すのが面倒だから〕 条件: - 今ある見た目や配色は大きく変えない(足すだけ) - 私の担当はこのテーマだけです。関係ないファイルは触らないでください - スマホでも崩れないこと - 台帳(apps.md)の読み方や公開の仕組みには手を入れないこと まず「どのファイルをどう変えるか」を3行で説明してから、作業を始めてください。 できたらローカルで確認する方法を教えてください。
詰まったら:エラーは自分で読まなくて大丈夫です。「直して」の一言で Claude が調べ直します。それでも進まないときは、画面のスクリーンショットを Claude に貼ってください。
45分のうち最初の10分は clone とブランチ、残り35分が実装と確認。講師は「まだ何も触っていない人」と「作り込みすぎている人」を見て回る。作り込みすぎは 1-4 のマージが間に合わなくなるので「今日出せる大きさに削る」と声をかける。ローカル確認の方法はアプリの作りによって変わるので Claude に案内させる(この資料に手順を固定しない)。

1-4. PR を出して、隣の人に通してもらう(25分)

ここが Day 1 で練習した型の本番です。今日は練習なので、あえて隣の人のレビューを通します。

実際の運用では、人のレビューは要りません。アプリの中身が正しいかは、その業務を知っている人にしか分かりません。だから L1・L2 は PR を出してそのままマージしてよいことにしました(L3=取引先データに触れるものだけ責任者のレビュー)。
今日レビューを挟むのは、5 人が同じものを同時に直すと何が起きるかを体験するためです。競合も、順番待ちも、Day 3 で必ず出会います。
ペアワーク

出す → 見る → 直す → 通す → 本番が変わる

  1. 各自:「ここまでをコミットして push して、main への PR を出して。何を足したかを2行で説明して」
  2. PR の URL を隣の人に渡す
  3. 隣の人:「この PR をレビューして(URL)」→ 共有スキルが差分を読んで指摘
  4. 指摘を受けたら「〇〇を直して push して」(PR は自動で更新される)
  5. 隣の人:「この PR を承認して、squash でマージして」→ ブラウザは開きません。GitHub CLI が裏で実行します
  6. 全員で本番 URL を開き、変わったことを確認する(自動公開が走るまで数分)
所要時間:25分
ここで体験してほしいこと:5 人が別々に直したものが、1 つのアプリに順番に入っていく。誰も手で公開作業をしていないのに本番が変わる。これが Day 3(5人で1つを作る)の下地になります。
用語:競合(コンフリクト)=同じ場所を2人が直したときに起きる衝突。後からマージする人ほど起きます。出たら「競合を解消して」と Claude に頼めば整理してくれます。これは失敗ではなく、共同作業では普通に起きることです。
マージ順は講師が指名して1人ずつ。全員同時にマージさせない(自動公開が詰まる)。競合が出たら全体を止めて画面共有し、「Claude に解消させる」を全員で見る。ここが今日いちばんの学びどころ。本番反映の待ち時間は数分あるので、その間に 1-2 で出た「今日はやらない案」を Day 3 の候補としてメモさせるとよい。なお main 保護は Free プランで強制されないため、誤って直接 push した人がいたら責めずに「だから PR で出す約束にしている」と繋げる。
☕ 休憩 10分(1:50 - 2:00)
Section 2 / 講義・実演 2:00 - 2:20 / 20分

なぜ Claude Code だと楽なのか
— 第1期のやり方と何が違うか

🎯 ゴール

第1期でやった「チャットで作ってコピーして貼る」と、今やっている「Claude Code に頼む」の違いを、自分の言葉で説明できるようになる。後半で自分のアプリを作るときの心構えでもあります。

2-1. 第1期のやり方を思い出す(5分)

第1期の Day 3 で、皆さんはこうやってアプリを作りました。3 か月たって、直せていますか?

チャットで
頼む
Gemini / Claude
→
出てきたコードを
手でコピー
→
メモ帳に
手で貼って保存
→
手で
公開する
→
直したい
→ 最初からやり直し
このやり方の限界:①チャットはあなたのファイルを見られないので、毎回「今こうなっています」と貼り直す必要がある ②前回の続きができない(会話を閉じたら終わり)③公開は全部手作業 ④直すたびに①〜③をくり返す。だから 3 か月放置されました。

2-2. Claude Code だと何が変わるか(10分・実演)

講師が同じ要件を 2 通りで頼んでみせます。手を動かす量がどれだけ違うかを見てください。

場面チャット(第1期のやり方)Claude Code(今のやり方)
今あるものを見る自分でコピーして貼るフォルダごと自分で読む
ファイルを作る・直すコピーして手で保存直接書き込む(自分の手は動かさない)
複数ファイル1 つずつ貼り直すまとめて扱う
前回の続きできない(また説明し直す)フォルダを開けば続きから
公開手で操作「公開して」の一言
間違えたときどこまで戻すか分からない履歴があるので戻せる
会社のルール毎回説明するCLAUDE.md を自動で読む
いちばんの違いは「あなたが手を動かす量」です。チャットは考えてくれるだけ。Claude Code は考えて、手も動かす。第1期で面倒だった部分が、まるごと無くなります。
実演は「今あるアプリに、日付の表示を1つ足す」くらいの小さい題材でよい。①Gemini のチャットに頼む→コードが出る→「これをどこに貼るんでしたっけ?」で止まる ②Claude Code に同じことを頼む→ファイルが直り、ブラウザが開き、そのまま公開まで進む。この対比を 5 分で見せる。第1期受講者は①の面倒さを体で覚えているので、説明より実演が効く。

2-3. それでもチャットが向いている場面(5分)

何でも Claude Code、ではありません。使い分けができると、社内に広めるときの説明も上手くなります。

チャットが向く
考えを整理する・文章を書く

メールの下書き、議事録の整理、調べ物、アイデア出し。ファイルを触らない仕事はチャットのほうが速い。GWS の Gemini も同じ用途で十分。

Claude Code が向く
作る・直す・公開する・続ける

アプリを作る、既存を直す、公開する、次回も同じ手順でやる。ファイルと履歴が絡む仕事はこちら。

社内への説明
「文章はチャット、道具は Code」

参加していない社員には、この一言で伝わります。全員に Claude Code を入れる必要はありません。

Day 1 で決めた「使う人と作る人を分ける」の実際です。作る人=この 5 人が Claude Code を持ち、ほかの社員はチャットと、皆さんが作ったアプリの URL を使う。
Section 3 / メインワーク 2:20 - 3:50 / 90分

自分の実務が楽になるアプリを
1 本作って、公開する

🎯 ゴール

事前に考えてきた「毎回やっていて面倒なこと」を 1 つ選び、使えるアプリにして公開し、台帳に載せる。明日から自分が使えるものにします。

3-1. 何を作るか決める(15分・ワーク)

事前に考えてきた「面倒なこと」を、今日の 75 分で作りきれる大きさに削ります。大きすぎると完成せず、達成感のないまま終わります。

方向石垣商店での例今日できるか
計算をなくす材料費・加工時間から概算見積を出す/重量を自動計算◎ 今日で完成
転記をなくす入力した内容をスプレッドシートに自動で書き込む○ データ保存あり
探す手間をなくす過去の加工実績・図面番号を検索する画面○ データがあれば
一覧で見えるようにする今月の受注・進捗を 1 画面で/納期が近いものを上に○
書式をそろえる作業指示書・日報の入力フォームと印刷用の書式◎ 今日で完成
選び方のコツは「自分が明日も使うか」。立派なものより、毎日 3 分減るもののほうが価値があります。まず画面だけ作り、データ保存は後から足してもかまいません。
WORK

1 枚の紙に書いてから始める

  1. 誰が使うか(自分だけ/部署/全社)
  2. 何を入力して、何が出てくるか(例:材料と寸法を入れると、概算金額が出る)
  3. データを保存する必要があるか(毎回入力し直しでよければ保存なし=今日で完成しやすい)
  4. 隣の人に 30 秒で説明する。説明できれば Claude にも頼めます
所要時間:15分
ここで講師が一番介入する。受講者は最初たいてい大きすぎるものを出す(「基幹システムみたいなもの」)。「今日の75分で」と「まず画面だけ」で削らせる。既存アプリ(lathe-inventory / hyoka-mendan-sheet / quote-auto)と重複しそうなら、既存の改善に振り替えてもよい。データ保存が要る場合は GAS + スプレッドシートになり時間がかかるので、経験のある人に回す。

3-2. Claude Code に作らせる(45分)

HANDS-ON

フォルダを用意して、頼む

  1. Claude に「ishigaki-work の下に〔アプリ名〕フォルダを作って、そこで作業して」
  2. 下のプロンプトを、自分の内容に書き換えて貼る
  3. できたらブラウザで開いて実際に触る。違ったら日本語で直させる(何度でも)
所要時間:45分
Claude のチャットに貼るプロンプト(〔 〕を自分の内容に)
石垣商店(銅・真鍮加工の製造業)で使う社内アプリを作ってください。日本語で進めてください。 ■ 誰が使う:〔例:見積を出す担当者(自分と、もう1人)〕 ■ 何をしたい:〔例:材料と寸法を入れると、概算の金額がすぐ出るようにしたい〕 ■ 入力するもの:〔例:材質(銅/真鍮)、形状、寸法、数量〕 ■ 出したいもの:〔例:材料費・加工費・合計の概算、印刷できる形〕 ■ データの保存:〔例:保存は不要。毎回入力する〕 条件: - HTML 1ファイルで作る(外部のライブラリは使わない) - スマホでも崩れないこと - 落ち着いた配色。会社で見せても違和感のない見た目に - 実在の取引先名・実際の単価は入れない(例の数字はダミーで) - 計算の根拠がわかるように、内訳も表示する まず「どんな画面にするか」を3行で説明してから作ってください。 できたらブラウザで開いて見せてください。
データを保存したい人は、最後の行に「入力した内容を Google スプレッドシートに保存できるようにしたい。やり方を提案して」と足してください。Claude が GAS を使う方法を案内します(時間がかかるので、画面が完成してからにしてください)。
途中で必ず「触って」ください。見た目だけ確認して進めると、使ってみたら入力しにくい、という結果になります。自分が明日使う場面を想像しながら、実際に数字を入れて試してください。
45分は長いので、途中で1回「今どこまで?」と全体に声をかけ、必要なら5分の小休憩を入れる。詰まっている人の典型は①要望が抽象的で Claude が的外れなものを作る(→紙に書いた3点を貼り直させる)②作り込みすぎて終わらない(→「今日出せる形」に削らせる)。講師は②を早めに止める。

3-3. 公開して、台帳に載せる(20分)

Day 1 で作った共有スキルを使います。長い指示は要りません。

Claude のチャットに貼るプロンプト
このアプリを台帳に登録して。 アプリ名「〔例:概算見積ツール〕」、主担当「〔自分の名前〕」、副担当「〔隣の人〕」、 レベル「〔L1 自分用 / L2 チームで使う〕」、扱うデータ「〔例:入力はその場限り。保存なし〕」。 README には「何をするアプリか・使い方・直し方」を、初めて見る人にも分かるように書いてください。 ※ リポジトリを作ったら、Settings → Collaborators and teams で Team「apps」に Write 権限を付けてください 登録できたら、続けて「公開して」で Cloudflare Pages に出してください。 ※ このアプリは L1(自分用)/ L2(チームで使う)なので、人のレビューは不要です。 PR を出したら、そのまま squash でマージまで進めてください。
説明せずに使ってもらうのが大事です。作った本人には当たり前でも、他の人には分かりません。これが Day 1 で話した「属人化しない」の実地テストになります。
☕ 休憩 10分(3:50 - 4:00)
Section 4 / 発表・次回予告 4:00 - 4:25 / 25分

今日を閉じる
× 次回は「PC を閉じても動く」へ

🎯 ゴール

今日作った 2 つ(ダッシュボードの改修と自分のアプリ)が会社の台帳に載り、次回 Day 3 で何をやるかが全員に共有されている。

4-1. 今日できたものを確認する(5分)

#確認することできていれば
1ダッシュボードに自分の機能が入り、本番で見えている共同編集ができた
2自分のアプリが公開され、URL で開ける1人で最後まで作れた
3両方とも台帳(apps.md)に載っている会社の資産になった
4隣の人が、説明なしで自分のアプリを使えた属人化していない
進行役(当面は leale)+責任者候補:今日の経験を会社のルールに反映する
ishigaki-standards のルールを更新してください。日本語で。 1. CLAUDE.md の PR に関する行を、次の内容に直す: 「変更は main に直接入れず、作業ブランチを作って PR を出す。 PR は L1・L2 なら本人がそのままマージしてよい(人のレビューは不要)。 L3(取引先データ・受注・請求に関わるもの)だけは AI 管理責任者(不在の間は leale)のレビューを待つ」 2. POLICY.md にも同じ方針を1行で追記する 3. 理由も1行添える:「アプリの中身が正しいかは業務を知る人にしか判断できないため。 形だけの承認で待ち時間が増えるのを避ける。Claude のレビューは毎回入る」 4. ブランチを切って PR を出し、私が確認したらマージしてください
ルールも PR で変えます。マージした瞬間、翌朝の自動 pull で全員の Claude が新しいルールで動きます。これが Day 1 で仕組みを作った意味です。 なお石垣商店にはまだ AI 管理責任者がいません(皆さんが候補です)。当面は leale が権限を預かって代行し、この操作も画面共有で実際にやって見せます。見て覚えて、次は自分でやる、の順で引き取ってください。
まだ台帳に載せていない人:これ1行で
今日作ったアプリを台帳に登録して。主担当は私、副担当は〔隣の人〕、レベルは〔L1 / L2〕でお願いします。 リポジトリを作ったら Team「apps」に Write 権限を付けるのも忘れずに。

4-2. 次回予告 — PC を閉じても動く仕組みへ(10分)

今日作ったものは、皆さんが Claude を開いたときだけ動きます。次回はここを越えます。

今日まで
自分の PC で
自分が開いたとき
→
会社の PC を
1 台用意
→
会社のアカウントで
Claude を常駐
→
決めた時間に動く
頼まれたら動く
→
皆さんが
その管理者
何が変わる
見ていない時間も動く

朝の決まった時間に集計しておく、依頼が来たら返事を下書きしておく。人が起動しなくても進む状態を作ります。

誰の権限で
会社のアカウント

個人ではなく会社の管理アカウントで動かします。担当者が変わっても止まらないようにするためです。

皆さんの役割
管理して、直していく

作って終わりではなく、動き続けるものを見て、直すのが企業の AI 管理者の仕事です。次回はその第一歩。

今日の作業が、そのまま次回の土台です。PR で直す型も、台帳も、README も、常駐させた仕組みを 5 人で管理するために要るものでした。
Day 3 の構想: 遠隔用の実PC(またはクラウドPC)に石垣商店の企業アカウントを常駐させ、Claude CLI をスケジュール実行または push 型(依頼が来たら動く)で走らせる。受講者はその管理者・改修者になる。当日の詳細設計は別途。ここでは「何ができるようになるか」だけを見せ、技術の説明はしない。API キーや課金の話も Day 3 で必要性が固まってからにする(今日は一切触れない)。
Live Poll — 本日の振り返り
次回、会社の PC に常駐させて「勝手にやっておいてほしい」ことは?
QRコード
(講師設定)
スマホで
QR を読み取り投票
問い合わせ・見積依頼を仕分けて、返事の下書きまで用意しておく
日報・作業記録を毎朝まとめて、気になる点を知らせる
納期・在庫を定時に確認して、関係者に通知する
書類・図面の内容を読み取って、台帳に転記しておく
📋 講師:この結果が Day 3 で常駐させる仕組みの題材になる。最多のものを軸に、当日の設計へつなげる。
第2期 Day 2 TAKEAWAYS

今日のまとめ

TAKEAWAY 01

環境は使うためにある

Day 1 で整えた道具を、今日は自分の仕事に向けて使った。ダッシュボードも自動化も、自分が「こうしたい」と思ったところから始まっている。

TAKEAWAY 02

チャットは考えるだけ、Code は手も動かす

第1期の「コピーして貼って公開」が丸ごと無くなった。文章はチャット、道具は Claude Code。社内にもこの一言で説明できる。

TAKEAWAY 03

説明せずに使ってもらう

作った本人には当たり前でも、他の人には分からない。隣の人が迷った所が、README に足りない情報そのもの。

TAKEAWAY 04

次は「見ていない時間」へ

今日作ったものは自分が開いたときだけ動く。次回は会社の PC に常駐させ、決めた時間に動く仕組みを 5 人で管理する。

Day 3 までの準備(10月19日)

①今日作ったアプリを、2 週間 実際に使ってみる。使わないと何が足りないか分かりません。
②使ってみて気づいたことを、もう 1 回 PR で直す(隣の人がレビュー)。1 回直せば十分です。
③ダッシュボードも毎日開いてみて、気になる所があれば直す。

Day 3(10月19日)は 会社の PC に Claude を常駐させ、見ていない時間も動く仕組みを作ります。
当日までに 「毎日・毎週かならず発生していて、決まった手順でやっていること」を 1 つ考えてきてください。
今日のアプリは「開いて使うもの」でしたが、次回は開かなくても終わっているものを作ります。